医院の中の治療 A to Z
検診から義歯が完成するまで
前回はちょっと私の主張を全面に押し出してしまったけれど、今回は一般的な意味における治療の流れを簡単に説明させていただく。実は手術を2回する方式と1回で済ませる方式があるのだけれど、今回は1回で済ませる方式だけを説明。
まずは通常検診と通常治療。インプラントによらずに治せるものは先に治療を済ませてしまう。次にまた検診・問診・・・といっても口中の話ではなく体全体のこと。なんせ小規模とはいえ手術を行うわけなので、手術が可能な状態にあるのかどうか調べなければならない。例えば麻酔しちゃいけないような病気があれば、もう絶対に無理だ。検診をパスしたらいよいよ手術。歯肉を切開し、顎骨を露出させてドリルでフィクスチャーの大きさの穴をあける。空けた穴にフィクスチャーを埋め込む。フィクスチャーの上部はアバットメントを取り付けるネジ穴になっているが、このネジ穴に仮のアバットメント(ヒーリングアバットメント)をネジ止めし、これで手術終了。
手術が終了したら6週間から24週間程度(個人差あり)待つ。フィクスチャーが骨と完全に接合したのを確認して、ヒーリングアバットメントを外し、本物のアバットメントを取り付け、その上にセラミック製の歯冠(上部構造)をかぶせて終了。
患者の立場からすれば手術後のケアが頑張り所。手術中は麻酔が効いているけれど、麻酔が切れたら当然痛む。そりゃ、歯肉切って、骨に穴あけて、異物差し込んでしているのだから、痛まないわけがない。痛いからといって、ケアを怠るわけにもいかない。それまで以上に丁寧にケアしなければ、元も子もない。痛みは1週間程度でひくらしいから、ここはきちんと頑張り抜きたい。